TRACKING DOWN A STICKER FROM THE 70S: THE STORY OF DAVID STENSTRÖMS “TAPE & PANTHER” PRO BOARD GRAPHIC
2024.11.1470年代のステッカーを見つけ出せ : David Stenström “Tape & Panther”グラフィックのストーリー
私たちは Stenström 家のアーカイブ写真をいくつか手に入れた際、その中に David の父親である Tobba のスケート写真を発見しました。これを見て、David の初めてのプロボードにそのグラフィックを再現したら面白そうだと考えました。しかしそれは思った以上に難しい作業だったこともあり、Pontus は友人であり、スウェーデンのレジェンドスケーターで元 New Deal ライダーの Gorm Boberg に助けを求めることにしたそうです。
私たちは彼に連絡を取り、その制作過程について話を聞きました。
ー Gorm Boberg
Pontus が僕に送ってくれたのは、David の父親がパンサーのグラフィックが描かれたボードでスケートしている写真と、David のプロボードのためにデザインした最初のグラフィックだったんだ。「どう思う?」と聞かれたんだよね。
Tobba が乗っていたボードは、「New Sport House」というブランドのもので、ストックホルムには同じ名前の「New Sport House」という、フルパイプがあるクレイジーな屋内パークがあったんだ。
そのモデルを見てピンときたんだ。実は僕もそのブランドの別のモデルを持っていたから。そして Pontus に「これはグラフィックじゃなくて、ステッカーかもしれないよ」と伝えたんだ。そしてその写真をズームして見ると、テールのストライプはただの絶縁テープだとわかった。
パンサーの方も、画像を回転させたり加工したりして平らな形にして再現しようと試みたんだよね。でも、2回ほどトライしてほぼ完成に近づいたところで、やっぱりこのステッカーを見たことがある気がするから何人かに聞いてみよう、と思ったんだ。
Tobba Stenström – フロントサイド・エアー – Maltesholmbadet, Hässelby – 1979年10月発行のスケートボーダーマガジン第6巻3号
Tony Magnusson は Tobba が当時のトリックやスケートスタイル、そしてファッションにおいてのスタイルアイコンだったことを覚えていた
僕は、オリジナルの New Deal ライダーの一人であるフリースタイラーの Hazze Lindgren に連絡を取ってみたんだ。彼は David の父親がボードを切って、短くて幅の広いボードを作っていたたことについて教えてくれた。アートワークについては何も知らなかったけど、彼は別の古い友人である Martin Willners を紹介してくれたんだよね。彼は1970年代にスウェーデンのスケートボードを盛り上げるために尽力し、スウェーデン選手権やスウェーデンカップなどのコンテストを開催して、その詳細を記録している人物。
70年代後半にはスウェーデンにはいくつかのスケートボード雑誌があったんだ。そこで Martin に、当時の雑誌をまだ持っているかどうか尋ねたところ彼自身もそれを覚えていて、広告や他の手がかりを探そうとしてくれたんだ。
しばらくして彼から「ごめん、持っている雑誌の中には何も見つからなかった。でも、ガレージから戻ってくる途中で自分のステッカーコレクションのことを思い出したんだ」と連絡があったんだ。
その後、彼がそのコレクションを調べてみると、なんとオリジナルのパンサーのステッカーを持っていたことが判明したんだよ。それは当時のローラースケートブランドのものだったんだ。
どうやらその彼らは最初にローラースケートブランドを立ち上げて、その後スケートボードも作っていたようなんだけど、どちらかというとペニーボードのようなものだったんだろうね。僕はそのステッカーを手に入れ、ゴセンバーグにいる友達に連絡を取ったら彼がペニーボードを持っていてね。そう、それにはなんとそのパンサーのステッカーがグラフィックとして貼られていたんだよ。
David Stenström – Tape & Panther