LOVELETTERS, EARLY YEARS & MORE: EMILE’S CLOSE ONES ON HIM TURNING PRO

2024.11.14

ラブレター、幼少期 : Emile の親しい人々が語る彼のプロ転向

私たちは、Emile Laurent の成長を見守り、彼がプロになるまでの道のりを共にした家族や友人たちに連絡を取りました。彼の両親や兄弟、オレゴン州ポートランドのスケートショップ Cal’s Pharmacy の仲間たち、そして Burnside 2084 のグラフィックをデザインした Andrew Barnes など、数多くの人々が彼のプロ入りについて語っています。
 

EARLY YEARS : 幼少期

ー Kyle Reynolds
Emile に初めて会ったのは彼が7歳か8歳の頃、本当に小さな子供だったよ。彼の家族は僕の親戚の家のすぐ向かいに住んでいてね。
その通りにはお互いをよく知る家族や子供たちがいて、そこには日常的に関わり合うことのある素晴らしいコミュニティがあったんだ。
僕がその親戚の家にいた時、Emile の母 Traci が、彼が本格的にスケートボードに興味を持ち始めたことを話してくれて、彼をスケートパークに連れて行ってあげてくれないかと聞いてきたのを覚えてるよ。

Emile がパークで滑るようになると、彼はすぐにみんなのお気に入りになったんだ。彼はとても小さくて、ワイルドな長髪と大きな笑顔が印象的だった。とても積極的でパークのどんな場所でも滑りたがってたよ。まだ練習したことのないトリックにも果敢に挑戦して、何度も転びながら楽しんでた。10代、20代、30代といった年上の人たちともすぐに打ち解け、彼が加わるとよりセッションが楽しくなるような存在だったね。



1枚目: Michael McCloud & Emile
2枚目: Emile & Traci Laurent
Photos by Kris Burkhardt
 

ー Traci Laurent
Emile がまだおむつをしていた頃、彼は壁に掴まりながら慎重に階段の一段目に立ち、転ばないように自分の体をくるっと回転させて飛び降りることに挑戦していたんです、転ばずにうまく着地できるようになるまで何度も続けていましたよ。次に彼は2段目にも挑戦し、集中して10~15分ほど同じジャンプを繰り返していたりして。これはまさに将来スケーターになるサインでしたね!

Emile は地元ポートランドにある「Dprtment of Skateboarding」でスケートにすっかり夢中になったみたい。McCloud と Dane も同じシーンの仲間で今でも親しい友人でね。McCloud がフィルマーになったことがとても嬉しいわ。

Emile がちょうど15歳になる頃、彼はにタイの高校に行く為の準備をしていたんです。ちょうどその時 Dane は Polar チームと一緒にマルメに向かう予定だったんだけど、Pontus が「いつもついてくるあの子を連れてきくれ」と頼んでたみたいだったの。
最初は、タイへ行く直前に Emile をスウェーデンに行かせることに少し不安があったんだけど、Pontus と Dane そして Emile と話し合って行かせることにしたの。でも、結果すべてが素晴らしい形でうまくいったわね。


Emile & Dane
Photo by Kris Burkardt
 

ART & ENERGY : アートとエネルギー

ー Traci Laurent
私の下の3人の子供たちは皆アートに特化した中学校に通っていたんですが、Emile が本格的に絵を描くようになったりアートを大好きになったのもそこでの事でした。彼は当時から非常に才能のあるアーティストでしたし、私はスケートボードもアートの一つだとも思っていますよ。彼は間違いなくクリエイティブなスケーターで、アートもスケートも少しワイルド。Emile は本当にワイルドなスケーターですよね!彼は若い頃の Nick Boserio を彷彿とさせます。二人とも激しくチャージするタイプ。Emile の動画を見ていると心臓が一瞬止まりそうになることもありますね。



Emile 幼少期の作品
Photos by Traci Laurent
 

ー Kyle Reynolds
彼に直接会ったことがないと説明が難しいのですが、Emile の一番の魅力は実はスケートそのものだけじゃないんだ。ありきたりな言い方かもしれないけど、それは彼の「熱さ」なんだ。彼はまるで John Cardiel のような「熱さ」を持っていて、それは 100% 本物。作り物ではなく、スケートボードに乗ることでその時間を最大限に楽しんでいるように見えるし、そしてそれは皆に伝播する。純粋なポジティブさがずっと溢れ出していて、一緒に滑っている仲間とその瞬間を共有することにも心から喜んでいるんだ。

もうひとつ Emile のことでいつも感心しているのは、彼にまったくエゴがないことなんだ。
彼がまだ小さい頃、両親と一緒に店に来て 両親が彼に新しいものを買ってあげようとすると彼はいつも断ってたんだよ。新しいウィールやシューズを買おうとしても「いや、今のがまだ大丈夫だから問題ないよ。」と言うんだ。こういう子は本当に少ないんだよ。彼が本格的に上達し始めた頃、僕も彼のことを気にかけていて、彼のボードを見て「おい、そのテール、もう5インチくらいしか残ってないぞ。新しいボードに替えようよ。」と言っても、彼は決してカッコつけたり何かを要求したりする様子はまったくなかった。
Dane も同じような感じで、だからこそ二人は気が合ったのかもしれないな。
他の子が注目されることやプロダクトに興味を示す中でとても新鮮に感じました。彼らは本当にスケートだけが目的だったんだ。


Emile Laurent – ボードスライド
Photos by Kris Burkhardt
 

ー Andrew Barnes
Emile の滑りは奇抜で謎そのもの。彼のような存在は他にいないね。スタイルは純粋で技術も一貫してお見事。ロサンゼルスに彼が来た時に一緒に滑ったことがあるんだけど本当に驚かされたんだ。ある日、彼が細長い下りのレッジにオーリーで飛び乗って、そのレッジには約5フィート (約1.5メートル) のギャップがあったんだけど、彼はそのギャップを軽々とオーリーで飛び越え、マニュアルで入って猛スピードで突き進んだんだ。大きなクラックを2つも越えて、その先にあった柱と柱の隙間を通り抜け、まっすぐに交通量の多い道路に飛び出すという…ものすごくクレイジーだったね。彼がどうしてあんなに平然とやったのか今でも分からない。最高にクールなヤツです。Go Skateboarding!
 

THE BURNSIDE GRAPHIC : バーンサイド・グラフィック

ー Traci Laurent
バーンサイドは、スケーターたちが純粋にスケートを愛する気持ちで自分たちの手で作り上げた、ポートランドのスケートシーンの聖地だと思っています。バーンサイド・ブリッジの下にあり、年間を通して雨を気にせず楽しめる場所であるのが最高です。雨が多い街にとっては賢いアイデアですね。


Burnside 2084
Artwork by Andrew Barnes
 

ー Andrew Barnes
Emile が自分のグラフィックを僕に書いて欲しいと頼んできたので、どんな感じがいいのか聞いてみたんです。彼のリクエストは、人類がいなくなった後のバーンサイド・スケートパークの姿。草木が生い茂り、動物がいて、幽霊もしくは森の精霊のようなスケーターの存在を加えてほしいとの事でした。
バーンサイドだとわかるように、できるだけパーク全体を見渡せる良い角度を見つけるのが難しかったですね。でも、角度が決まってからは、写真をベースに進めていきました。ライティングにも特にこだわって、ランプの輪郭や苔の感じなどをしっかり表現したかったんです。自分もノースウエストの出身なので、バーンサイド周辺に生えるようなネイティブな植物も取り入れ、現地の環境を感じられるように仕上げました。
 

ー Kyle Reynolds
Emile のパーソナリティがバーンサイドにこれほどまでに深く結びついた理由は、本当にオーセンティックで先人たちが作り上げたバーンサイドへの敬意がしっかりあるから。決して自分を優先しようとはせず、このパークがコミュニティにとってどれほど深く、スピリチュアルな意味があるかもわかっています。とても忠誠心があり、この場所の良き代表でありたいと思っているようです。先に話したように、バーンサイドの熱気は周囲に響き渡り、そこにいる誰もがその影響を感じられる場所なんです。



バーンサイドを駆け抜けるEmile
Photos by Kris Burkhardt
 

PERSONAL MESSAGES : メッセージ

* 兄はいつも笑顔で人生を駆け抜けるんだ。彼は日常を冒険に変えるような視点で世界を見ている。一緒にいると、彼のゴーグルをかけて世界が一つの大きな遊び場に見えたようになるんだ。エミール 本当におめでとう、愛しているよ。 – Eve

* おめでとう、エミール! – Gabe

* パリでポーラーを着ている人を見かけるたびに、エミール・ローレントが誰だか知っているかと尋ねるんだ。兄がプロになったんだって自慢できるのが嬉しい!おめでとう、愛しているよ! – Dani

* エミールはとても天真爛漫な男です。好きなことを好きな人たちとできているのが彼の幸せの秘訣なんだろうな。 – Papa

* プロスケートボードの世界がさらに明るくなったね。エミール、おめでとう!本当に誇りに思うよ! – Mom

* おめでとう、エミール! Push 4-ever!! – AEDB