“I FEEL LIKE IT’S ALMOST UNREAL” – CHECKING IN WITH DYLAN MILLS

2024.11.25

「現実では無いような気がするよ」: Dylan Mills インタビュー

倉庫スタッフからチームライダーへ。Polar Skate Co. に加入した新メンバーの Dylan Miills。
彼を含めたチーム初のツアー2つを終え、新しいフィルムの公開直前の今、彼に話を聞くのにちょうどいいタイミングだと思いました。
 

やあ、Dylan!最近どう?

元気だよ。今は家でのんびりしてるところだね。

君が新しくチームに加わったばかりだから、基本的なことを少し聞かないといけないかもね。出身はカリフォルニアなんだよね?

そうだよ。LAからわりと近いオレンジカウンティで育ったんだ。高校を卒業してからここに引っ越してきたんだよ。

最近は何をしてるの? チームと一緒にテキサス州のオースティンに行ったり、ヨーロッパツアーをしてたみたいだけど。

実は、オースティンの旅でスケートはしなかったんだけど、父がそこに住んでいるから行ったんだ。それにチームと一緒に過ごせて良かったよ。ヨーロッパ旅行は僕にとってアメリカを離れる初めての旅だったから、本当に素晴らしいものになったよ。
UKツアーのために直接ロンドンに飛んで、そこからリーズへのロードトリップをしたんだ。途中、どこか美しい川に立ち寄ったんだけどそれがすごく印象的だったよ。
 



 
ヨーロッパに行った感想はどうだった?

本当にクールだったね。なんだか不思議な感じでさ。飛行機に乗ってぼんやりしてて、気づいたら突然違う世界にいるんだよね。僕にとっては初めての経験だったからすごく新鮮だった。自分自身は変わらないけど、全く別の環境にいるってのが初めてだからすごく衝撃的だった。完全に「異国」って感じでそれがまた最高。でも、みんな英語を話していたからそこまで圧倒されることはなかったよ。

それからパリにも行ったよね。どうだった?

パリは完璧だったよ。Paul Grund の家に泊っていたんだけど、初日に彼がコインを渡してきて、フランス語で何か言うように教えてくれて。それで「お店に入ってこれを言って」って言われてさ。自分が何を言ってるのかよく分かってなかったけど、なんとか通じたみたいで、結局バゲットを買うことができたよ(笑)。
 

“信じられないんだよね。めちゃくちゃクレイジーだし、本当にラッキーだと感じてる。どうしてこうなったのか分からないけど、いまだに現実では無いような気がするよ。”

 

リーズ、ロンドン、パリ、アムステルダムに行ったよね。お気に入りだった街や思い出はある?

すべてがコンパクトにまとまっている感じがすごく気に入ったよ。車を運転する必要がないのがいいね。パリやアムステルダムではどこにでも自転車だけで移動できるのが最高だった。パリで Pontus に初めて会ったんだ。ファッションウィークだったと思うけど、Last Resort や Polar のショールームがあって、そこで初めて彼に会ったんだよね。
アムステルダムに行く予定はなかったんだけど、少し貯金があったから、帰る前に別の国を見たいと思って Brass (Nick Boserio) に僕のわがままを聞いてもらったんだ。アムステルダムへ一人旅。ホステルに泊まってたよ。

おお、すごい。一人旅だったんだね。街を探検してたの?

まさにそんな感じだね。パリもほぼそんな感じだったよ。Paul と一緒だったからよかったけど。あまり大変なミッションはなかったし、パリの人々や街並みを知るためにのんびりしてた感じ。

それって最高の馴染み方だと思うよ。プレッシャーもなく、リラックスしてみんなと時間を共にする。

そうだね。しっかりスケートしたのはほぼイギリスだけだったかも。
 


 
Polar のメンバーには以前に会ったことがあったの?

ほとんど全員知っていたよ。LA に来た時るたびに会ってたんだ。僕が Polar に入る前から。Sirus、Paul、Jamie、David とは以前から知り合いで、そこから少しずつ他のメンバーにも会うようになった。今のところ、まだ会えてないのは Ebou だけだと思う。Kiki とは去年 Salt Lake City で会ったし、UK ツアーで Shin とも初めて会ったよ。すごく楽しかったよ。あ、Aaron Herrington にも初めて会ったのがその時だった。

それで、最初はどういう繋がりだったの?

多分、最初の繋がりは Daniel Dent だと思う。彼は LA で初めて一緒に撮影した人だしね。2020年に高校を卒業して LA に引っ越したんだけど、そのすぐ後に友人の Nelly Morville を通して Daniel と知り合ったんだ。Nelly と僕はオレンジカウンティの同じエリアの出身なんだ。
 



 

ブランドの人たちから、Keen Distribution USA で働いてたって聞いたよ。

ああ、そうだね。それが LA に引っ越して最初の仕事だったよ。しばらくの間、Keen を通じて Polar のデッキをもらってたんだけど、ある日「LA に住んでるなら、倉庫に来て Polar のアイテムをチェックしにきなよ」って誘ってくれたんだ。それで倉庫を訪れたときに、「実は仕事を探してるんだよね」って話したら、「ちょうど倉庫で働いてくれる人を探してるよ」って言われて。そこから長い間働いてたよ、たぶん2年くらいかな。それから他の仕事も始めたけど、今年も、最近でも手伝うことがあるね。

そこで働いてみてどうだった?

あそこで働くのが好きなんだ。その後にブランドのチームに加わるっていうのがまたクレイジーだよね。

なるほど。倉庫でストックを動かしたりしてたのに、3年後にはブランドの一員になってるなんて。

そう、ほんとに信じられないよ。すごくクレイジーだし、めちゃくちゃラッキーだと思ってる。どうしてこうなったのか分からないけど、現実とは思えないんだ。まるで夢みたいだなって。Daniel と撮影してたときも、何か特別な目的があったわけじゃなくて、ただスケートの撮影が楽しかっただけ。正直、彼の最後のビデオに自分が出るとは思ってもいなかった。彼にそう言われたときはかなり嬉しかったよ。きっと彼との繋がりがきっかけで、こうなったんだろうね。
 



1枚目: バックサイド・ボードスライド
2枚目: フロントサイド・ボードスライド
Photos by Kris Burkhardt
 

Danielを通じて色んな人に会ったんだね。それでツアーに誘われたんだ。最終的には誰から連絡が来たの?

Paul Grund だったと思うよ。彼が連絡をくれたんだと思う。それに、Pontus が FaceTime をかけてきたのも覚えてる。その時はコーヒーショップで働いてたんだけど、すごく面白かったよ。「えっ、何?」みたいな感じで「今すぐ仕事を抜けるしかないな」って思った。それで「ちょっと休憩取ります」って言って、結局1時間くらい休憩を取っちゃったんだ。

新しいビデオについてなんだけど、Sirus が撮影中に鎖骨を2回も折ったって話してたたけど。1回目は35段のレールで、って本当?

彼がその数字をどこから出したのか分からないけど、もしかしたらそれくらいあったかもね。そのレールは本当にイケてて、マジですべてがクールだったんだ。ただ、もう少し時間をおくべきだった。鎖骨が治ったばかりだったのにやっちゃったから。結構大きなレールだったけど、スピードがすごく速かったから最後で飛び降りるしかなくて。その時は大した転倒じゃないって思ったけど、肩にかなりの衝撃が来てまた簡単に折れちゃったんだ。ポートランドにいたんだけど、病院まで車で連れて行ってもらったよ。

ここ最近はあまりついてなかったかもな。1年でこんなに怪我したのは初めてだね。1月からやっちゃって。Daniel と撮影してた時に最初の鎖骨を折ったんだ。それからヨーロッパに行って、リーズで結構派手に転んで、肘から肋骨に体重がかかって、軽くひびが入ったみたい。それで3週間くらいは休んでた。それがパリででスケートしなかった理由だよ。でも、アムステルダムに着く頃には旅が長かったおかげでスケートできるようになってた。Pontus と一緒にスケートするのは楽しかったね。一緒にスケートパークに行ったりしてたよ。

Polar のイントロビデオとか、Daniel の映像とかを見てると、結構大きなレールとかを攻める印象が強いんだけど。

そうかもね。でも、別に意図してそうしてるわけじゃないんだよ。なんでか分からないけど僕がそういうスポットで滑れるから、そういう場所に連れて行かれることが多いんだと思う。でも、他のことも同じくらい好きなんだけど、なぜかこういうのが多いんだよね。
 


バックサイド 50-50
Photos by Kris Burkhardt
 

新しいビデオの中、撮れた中で自分で特に気に入ってるものって何だった?

どうだろう、全部が使われるか分からないしね。Daniel と本当に長い間、多分1年くらい一緒に撮影してきたし、Sirus とのツアーで撮ったものもあるしね。たぶん Pontus と Sirus だけが全体像を把握してるんじゃないかな。

1つ覚えてるのは、車の間に着地したバックサイド 50-50 だね。Kris Burkhardt が写真を撮ってくれたんだ。それは結構気に入ってるよ。最初にそのスポットを見に行った時は、すぐ追い出されたんだよね。アパートの敷地だったんだけど、住人のおばあさんがすごく嫌そうで、「ここで何もしないで」って感じだった。でも次の日に戻ってみたら、今度は車が邪魔な位置に停まってた。それでもやってみることにして、なんとかうまくいったよ。

あと、別のボードスライドも気に入ってる。新しいデッキで試したんだけど、最初のトライでテールが折れちゃって、派手に転んだんだ。その時は「もうやめた」って感じだったけど、その1ヶ月後の Go Skate Day だったと思う。また戻ってやってみたけど無事にメイクしたよ。

今後の予定は?

実は最近また怪我しちゃって(笑)。1週間前に足首を捻挫したんだけど、だいぶ良くなってきたよ。ほら、まだこんなに紫なんだよね(足を見せる)。

痛そう!本当に運が悪いね。

そうだね、これで4回目か5回目の怪我だよ。でも今回はそんなにひどくないし、もう走り回れるくらいにはなってるから大丈夫。もうすぐボストンに行く予定だから、今はスケートは控えてるよ。